テレビ東京のアナウンサー、大江麻理子がすごい。
俺は彼女のものすごいファンだ。彼女は素晴らしい。ちょっと平常心じゃ居られないぐらい素敵に感じられる。深夜番組「モヤモヤさまぁ~ず2」の中でさまぁ~ずの二人と街を散歩し、笑い、はしゃぐ姿に、俺は毎週うっとりと見惚れている。
まず、美しい。顔もスタイルもいい。上品だが屈託なく無邪気に笑う。好奇心旺盛で多趣味。人を悪く言わない。控えめで我を通そうとしない。行儀よく振る舞うのだがちょくちょく気が抜けるのかどじを踏む。だが失敗を必要以上に悔やむこともないし、人のせいにしてなじったりもあまりしない。
最大の魅力は「乗ってみる」あの感じだ。さまぁ~ずの二人の、時にはセクシャルハラスメント丸出しのその提案に、とりあえず乗ってみる……あの感じ。サイコロを振って与えられた、「乳首を落としちゃった」というわけのわからないセクハラ設定に、とりあえず乗ってみてキョロキョロしてみせる。「三村は女性の服が透けて見える」という設定にとりあえず乗ってみて、恥ずかしがって身じろぎする。食ってみろといわんばかりに彼女の唇に向けて捕まえた虫を突き出した時は、本当に食べそうになってあわてて手を引っ込めたぐらいだ。
彼女はさまぁ~ずの二人を信用している。「本当に酷いことはさせないはず」と信じきっている。だから言われるがままにふるまい、二人の思ったとおりの結果が得られれば場に笑いが起こり、だからこそ困った顔で「やめてくださいよ~」と笑う。行き過ぎたセクハラにはほんの少し泣きそうな顔でちゃんと断る。そうでなければ、とりあえず乗ってみる。否定せずに、受け入れる。
彼女は蝶だ。蝶のように美しいからこそ、男は、か細い彼女の肢体を外界の敵から守ってやりたいと思い、にもかかわらず自らの手でその美麗な羽をもぎ鱗翅を散らしてやりたいとも願ってしまう。舞うだけで見惚れるばかりの美しさなのに、こちらが指を立てれば必ずその先に留まって見せる。その素直な振る舞いに、男はつい「自分だけのものにしたい」とあらぬ夢を見てしまう。弱弱しく抗うその身を一度引き寄せてしまったら、壊さんばかりにきつく抱き締めたくなる、そんな狂おしい魔性。
彼女こそ傾国の美女たりえる魅力の持ち主だ。彼女は才能そのものだ。男の心を釘付けにするという、非凡な才能の。
ああ、俺は何故、さまぁ~ずの二人のどちらかとして生まれてくることができなかったのか。こうなったら、最新テクノロジーを駆使して愛川欽也の形をした着ぐるみを作り、それに潜り込んで「出没!アド街ック天国」に出演するぐらいしか手は残されていない。年老いたキンキンのあのぎくしゃくとした動きならば、もしや周囲の目を誤魔化すことも──。